＋はちみつ。

「だいすきだよ」
君のことばが溶けて消える
零した涙　地面に吸い込まれて
想いの種から　小さな芽が出た
「忘れないよ」

何気ないありふれたあの日々が
何よりもずっと大切だったのだと
今更になって気がついた
隣を歩く君の手のひらの体温
当たり前すぎて、僕の一部だったと
失くしてから……
君のこと　誰よりも一番
愛していたと　空に叫んだ


夢を抜け出し目を覚ますとき
いつも僕の中の君が僕を引きとめる
まぼろしの君　さみしく微笑う
これが現実なら迷いなく
抱きしめるのに
煙になって水蒸気になって
この世界の成分になった本物の君は
そんなこときっと望んでいないから
「ごめん」と僕は
まぼろしの君に呟いて
いつも夢から逃げ出すんだ

 

中途半端に1番（？）まで。

君は言葉どろぼう

いつもわたしの言葉を

盗むのです

ばあか

ばあか

すき！

すき！

たまには君の言葉が聴きたい

君の心からの言葉をください



すきすきだいすきあいしてる

君からの愛の言葉はいつだって

わたしが先に届けた言葉

ずるいずるいずるい！

君は何も言わず苦笑い



君は言葉どろぼう

いつも同じことしか言わないのです

おうむ返しなんてつまらない

心からの君の言葉をください



すきすきだいすきあいしてる！

想いはわたし以上詰まってる

君はそう言って照れくさそうに笑う

ほんとうかな、なんて

からかえば

君は困ったように

しあわせそうに

笑うんだ

どうして空は蒼いの？

どうして雲は白いの？

どうして水は透明なの？

科学的なことを聞きたいんじゃない

どうしてそうあるべきだったの？

例えば空が緑でも

例えば雲が橙でも

例えば水が薄紅でも

役割は変わらない

本分は変わらないよ


ねぇ

幸せって何？

夢って何？

ホントウって何？

真実って何？



ねぇ

僕は誰？

わからないことだらけ

たまらなく恐ろしくなる

何も確かなものなどないと

いつからか

知ってしまっていたから


ねぇ

どうして

悲しい

どうして

寂しい

どうして、どうして

誰かをもとめるの

もしも

もしもの話だけど

ねぇ君は

あたしが死んだら

悲しい？

寂しい？

時々偶によく

堪らなく不安になるの


いつか君があたしから

離れていって

あたしじゃない誰かを好きになって

あたしのことすら忘れちゃって

なんて夢見ちゃって

君の愛を疑うの



もしも

もしもの話だけど

ねぇ君が

死んじゃったら

哀しい

寂しい

時々偶によく

堪らなく不安になるの


いつか君があたしを

置いていって

あたしひとり残して消えちゃって

あたしは君を忘れちゃって
そんな世界いらないよ

君への愛を疑うの


ひとりが怖い

だからずっと

あたしの傍にいて


いつか君があたしから

離れていって

あたしじゃない誰かを好きになって

あたしのことすら忘れちゃって

なんて夢見ちゃって

君の愛を疑うの

ごめんね

はじめまして。

君と出会ったのは

いつだったかな

さらりと風に吹かれ舞う

金色の髪

きらりと瞬く

ペリドットの眸に

一瞬で心を奪われた



繋いだ手と手

誓った約束

このぬくもり忘れない

たとえ運命に歪められたとしても



こんばんは。

満天の星空の下

君と友達になったあの日から

随分経つね

君が居れば他に何もいらない

そう思ったのは

本当だったよ




背中合わせの戦場

互いに傷を負って

傷つけて

ボロボロの僕らはまた手を繋ごう



僕はただ

君と歩いていたかった

君の隣を歩いていたかった


さよなら。

決別するは何のため？

僕は君が居れば

他に何もいらないのに

自分の意思より

守らなければならないものが

あるから

君の手を離した




薔薇の香り

君の、香り